
海外進学留学の低年齢化は進み続け、中学校を卒業した後に海外の高校進学を選ぶ人が増えています。
日本では、カナダやニュージーランドへの高校留学はよく知られているものの、アイルランド高校留学についてはあまり認知されていません。
アイルランドでの高校留学はその他の英語圏と違い、「自分について考える時間」が用意されており、本当にやりたいことを見つけることができます。
このページでは、そんなアイルランド高校留学の特徴や必要となる費用、おすすめの学校を紹介しています。
海外の高校へ正規進学留学をご検討中ならぜひ、最後までお読みいただき、他の国にはないアイルランド高校留学の素晴らしさを知っていただきたいと思います。
アイルランド高校留学の基本情報
アイルランド高校留学は、カナダやニュージーランドに比べると日本での認知度は低いものの、自分を見つめ直し、本当に学びたいことを探すのに最適です。EU経済圏の生徒であれば、公立高校への正規進学留学が可能なのですが、日本人の場合、私立高校を選ぶことになります。
それでも、他の英語圏と比較しても留学費用は安く、私立高校であることから生徒一人一人へのケアも充実しています。
また、アイルランドは世界でも治安の良い国として知られています。オーストラリアに本部を置くInstitute for Economics and Peace(世界経済平和研究所)が発表しているGlobal Peace Index(世界平和度指数)で、アイルランドはトップ10に入っています。そのため、ご家族も安心してアイルランド高校留学に送り出すことができます。
アイルランドの教育制度
アイルランドの教育制度は、初等教育、中等教育、高等教育の3つの段階に分かれています。このうち、高校は中等教育に含まれており、12歳から18歳までの6年間で構成されます。

中等教育は、ジュニアサイクルとシニアサイクルに分かれています。ジュニアサイクルは3年間の基礎教育期間となっており、幅広い科目が提供され、基本的なスキルや知識を身につけます。続くシニアサイクルの3年間で自分が何を学びたいかを選び、大学進学に向けて必要な科目を選択します。
ジュニアサイクルは日本の中学校と同じようなイメージですが、シニアサイクルでの勉強方法は、大学の履修に近いイメージになります。
また、ジュニアサイクルの終わりにはJunior Certificate(ジュニアサーティフィケート)、シニアサイクルの終わりにLeaving Certificate(リービングサーティフィケート)という国家試験を受験し、その結果と成績によって進学先を選ぶことになります。
学期間中のスケジュールサンプル
アイルランド高校留学中の基本的な日程を紹介します。
時間 | 日程 |
---|---|
06:30 | 起床、身支度をしながら朝食 |
07:30 | 学校に向けて出発 |
08:30 | 学校到着 |
09:00~13:00 | 午前の授業 |
13:00~14:00 | ランチ |
14:00~16:00 | 午後の授業 |
16:00~18:00 | 部活動に参加 |
18:00~ | 滞在先へ |
19:00~21:00 | 帰宅、夕食後にシャワー |
21:00~23:00 | 自由時間、予習や復習をしよう |
23:00 | 就寝 |
このように、基本的には日本の高校生活とあまり変わりはありません。ただし、日本と違い、アイルランドを含む海外の高校ではレポートの提出やプレゼンなどへの積極的な参加が必須です。そのため、予習や復習が必須であり、平日や週末を問わず勉強に割く時間が必要になることを覚えておいてください。
また、1学年は基本的に3学期制となっており、年度開始(入学)は毎年9月です。第1学期は9月から12月まで、第2学期は1月からイースターまで(3月または4月)、第3学期はイースター後から6月までとなります。その後、新学期開始までの7月、8月が夏休みになっています。
学期 | 期間 |
---|---|
1学期 | 9月から12月 |
2学期 | 1月からイースター(春分の日以後の満月の後にくる最初の日曜日、3月または4月) |
3学期 | 3月または4月から6月 |
夏休み | 7月および8月 |
アイルランド高校留学のカリキュラム

アイルランドのシニアサイクルは、1年間のTransition Year(トランジションイヤー)と2年間のリービングサティフィケートへの準備期間に分かれます。Transition Yearは必須としている高校と選択制の高校がありますが、多くの生徒がTransition Yearを選び、さまざまな体験をします。
Transition Year(トランジションイヤー)について
Transition Yearは、他の国にない珍しい制度で、生徒に自分と向き合い、将来、何をしたいかを考える期間です。通常の勉強だけでなく、職業体験やボランティアなどのアクティビティに参加し、本当にやりたいことを見つけるための時間となっています。
このTransition Yearで自分の目標を見つけた上で、大学で何を勉強すべきかを見つけ、2年間のリービングサティフィケート準備期間に入ります。
選択科目について
アイルランドの高校での必須科目は英語(アイルランド人はゲール語(国語)も必要)と数学です。その他は、自分が進みたい大学の専攻で求められる5科目から7科目選び、受講します。
アイルランドの高校で受講できる公式科目には以下が挙げられます。
- 語学(フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ラテン語、古代ギリシャ語、ロシア語、日本語、アラビア語、ヘブライ語)
- 歴史、西洋古典学、宗教学、地理
- 応用数学、物理、化学、物理化学、生物学、コンピューター、建築学、工学、農業科学経済学、農業経済学
- ビジネス、経済学、会計、農業経済学
- 美術、音楽、デザイン&コミュニケーション、グラフィック、家庭科
Transition Yearが終わったら、これらの中から進学に必要な科目を選び、単位取得を目指します。
留学生の場合、卒業に向けて必須となる英語と数学、その他、大学進学に向けて必要となる科目を選択し、最終的にLeaving Certificateで40%以上を取得できれば合格となります。合格基準には、Ordinary Level(普通レベル)とHigher Level(高等レベル)があり、大学進学には後者のHigher Levelが求められことを覚えておきましょう。
アイルランド高校留学がおすすめな理由

海外への高校留学については、アイルランドだけでなく、その他にも魅力的な国が多くあります。その中でなぜ、アイルランドがおすすめなのか、その理由を紹介します。
自分の将来を自身で悩み考え選ぶことができる
アイルランド高校留学の最大の特徴であるTransition Yearは、誰かに決められた将来ではなく、自分で何をすべきかを悩み、選ぶための時間です。
さまざまな職種で活かせるビジネスを選ぶのも無難な1つの選択肢ですが、それが本当に自分がやりたいことか、1年間をかけてじっくり考えることができるのはアイルランド高校留学だから得られるメリットです。
アイルランド高校留学で、現地の友人とさまざまなプログラムに参加し、一生をかけてやりたいことを見つけましょう。
卒業後の進路とキャリア形成
アイルランドの高校で学び、Leaving Certificateを優秀な成績で終えることができれば、アイルランド国立大学などの国内名門校への進学が可能です。
それだけでなく、イギリスをはじめ、オセアニア(オーストラリア、ニュージーランド)の大学にも出願可能。
アイルランドの高校で学ぶ間に、自分が目指す大学、学部を決めて高校スタッフに相談しながら目標の大学から入学許可を得られるよう計画的に勉強を進めましょう。
アイルランドの大学には、普通学士(Ordinary Bachelor)と優等学士(Honours Bachelor)といった学位があり、それぞれを修了することでアイルランドでの就労許可を得ることもできます。
将来、ヨーロッパで活躍したいとお考えの方に、アイルランド高校留学からスタートして着実にキャリアを形成していくことをおすすめします。
アイルランド高校留学の費用について

アイルランド高校留学には、どのくらいの費用が必要になるのでしょうか。
例として、名門私立女子校、アレクサンドラカレッジの年間費用を以下、紹介します。
アレクサンドラカレッジ1年間の高校留学費用
費用項目 | 金額 | 日本円 |
---|---|---|
学費・滞在費 | €27,172 | ¥4,495,368 |
保護者会費 | €20 | ¥3,309 |
保険費 | €8 | ¥1,324 |
学校冊子費 | €30 | ¥4,963 |
トランジションイヤー ※初年度のみ | €650 | ¥107,537 |
英語クラス費 | €1,400 | ¥231,618 |
ロッカー使用費 | €10 | ¥1,654 |
スクールトリップ費 | €700 | ¥115,809 |
合計 | €29,990 | ¥4,961,582 |
上記金額は2025年6月の海外送金レート(T.T.S)にて算出した金額となります。
学校費用については滞在方法(学生寮、ホームステイ)やカリキュラムによって差があります。ご希望の学校をお選びいただき、お見積りをご依頼ください。
アイルランドの高校紹介
アイルランド高校留学でおすすめな学校を紹介します。
Alexandra College(アレクサンドラカレッジ)
Alexandra Collegeは、アイルランドでも進学率の非常に高い私立女子校です。
学問だけでなく、スポーツにも注力した文武両道のカリキュラムを通じ、国際社会で活躍する女性を育てます。
サンドフォードパークスクール(Sandford Park School)
Sandford Park Schoolは、ダブリン中心部から徒歩で約20分程度の場所にある小規模な男女共学の私立高校です。
生徒と教師、学校スタッフの距離感が近い、アットホームな雰囲気の高校です。
アイルランド高校留学ならアイルランド留学シャムロックにお任せください
アイルランド高校留学についての基本情報をお伝えしました。
私立高校でも留学費用が安く、自分で将来についてじっくり考えることができるアイルランド高校留学。治安も良く、夏でも過ごしやすいアイルランドで現地の友人と一緒に勉強すれば、英語力だけでなく、国際人としての基礎が身につきます。
アイルランド高校留学にご興味をお持ちいただけたら、ぜひ、アイルランド留学シャムロックにぜひ一度、ご相談ください。
この記事を書いた人

- 雄大な自然や歴史的な建造物が残るアイルランドに魅了されたスタッフがその素晴らしさを紹介するため運営しているアイルランド留学シャムロック。より多くの人にアイルランド留学をしてもらうため、留学業界10年以上のエキスパートがアイルランドの最新情報をお届けしています。語学留学だけでなく、大学進学や高校留学まで最適なアイルランド留学を提案いたします。
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