
海外留学に必要な費用について調べていると、現地での学校に支払う授業料や滞在先となるホームステイ、学生寮の料金ばかりに目がいきがち。
でも、留学中には現地で暮らすための生活費も必要です。アイルランドで勉強しながら暮らすための生活費にはどのようなものがあり、いくらくらいかかるのでしょうか。
このページでは、アイルランド渡航後に必要となる生活費を項目別に紹介しています。
暮らす場所となる滞在費、それから飲食に必要な食費やボディソープ、シャンプーなどの日用品は日本とどのくらい違うのか。
それから、学校に通うための公共交通機関の利用料金やスマホ、インターネットの利用料、怪我や病気をした際に必要な治療費および保険費用について詳しく解説します。
最後に、期間別に必要となるおおよその生活費を算出した一覧表も用意しているので、ぜひ最後までお読みいただき、アイルランド留学の準備にお役立てください。
アイルランドで暮らすために必要な生活費には何がある?
アイルランドに渡航し、生活するために必要な費用として考えられるものに以下が挙げられます。
- 生活をしていく場所となる滞在費用
- 毎日の食費や身の回りを整える日用品代
- 学校までの通学を含む移動に必要な交通費
- 情報収集や友人、家族との連絡に必要な通信費
- 疾病や怪我の治療に必要な医療費および保険費用
- 週末の友人とのお出かけやショッピングなどの遊興費
上記の項目それぞれについて、どのくらいのお金が必要になるのか、詳しく解説していきます。
アイルランドの生活費で大きな割合を占める滞在費用を都市別にチェック

海外留学に必要な費用の基本として、学校に支払う授業料、それから現地で暮らす場所となる滞在費用があります。
滞在費用は、ホームステイや学生寮・レジデンスによって異なります。まずは滞在方法別の費用相場からチェックしてみましょう。
ホームステイだと生活費はどう変わる?
アイルランドを含む海外留学のオーソドックスな滞在方法としてホームステイが挙げられます。
ホームステイの場合、個室または相部屋に勉強するための机が用意されており、条件に沿った食事の提供を付けつつ、浴室を利用し、週1回程度の洗濯をしてもらえることが多いです。
そのため、自分で食事の用意や洗濯をする必要がないことから、費用の節約になります。
一方で、学校すぐそばにホストファミリー宅があることはほとんどないため、通学にバスや電車などの公共交通機関を利用しなければなりません。
ホームステイ費用の相場ですが、個室利用、1日2食付きという条件でおおよそ1週間あたり280ユーロから300ユーロ程度、ダブリンとその他の都市でもあまり大きな費用の開きはありません。
学校が手配してくれるアイルランドの学生寮やレジデンスの費用相場
続いて、学生寮やレジデンスに滞在すると、滞在費用はどのくらい違うのでしょうか。
学生寮やレジデンスは、基本的に他の学生が暮らす建物でキッチンや浴室を共有しながら生活します。ホストファミリーがいないため、プライバシーを守りやすいことから、日本人留学生はホームステイより学生寮やレジデンスを好む方が多いようです。
とはいえ、基本的に自分のことはすべて自分で世話しなければならず、食事は自炊、洗濯も同じ建物内や近隣にあるコインランドリーなどを利用する必要があります。
しかし、学生寮やレジデンスは基本的に学校から徒歩圏だったり、遠くても15分から20分程度と学校との距離が近いメリットがあります。大学のオンキャンパスレジデンスであれば、教室までほとんど時間はかかりません。
同じ海外から集まった留学生同士、仲良くなりやすく、友達ができるメリットもあるのですが、注意しなければならない点もあります。それは夜中まで大きな声で話したり、同じ部屋で暮らすルームメイトが部屋の中をゴミだらけにしたりすることがある、ということです。
こうした問題が発生した場合、管理人に状況を伝えるためスマホなどのカメラで撮影し、英語で説明しなければなりません。
また、学生寮やレジデンスはホームステイに比べ、費用が割高な点もデメリット。
首都ダブリンだと週あたり400ユーロ前後、その他の都市でも300ユーロ前後は必要です。この費用の他に、食費や洗濯代もかかるわけですから、ホームステイよりも滞在費用が割高になるので注意が必要です。
アイルランド長期留学ならシェアアパートを選んで生活費を抑えよう
もし、アイルランドにへの長期留学を検討するのであれば、シェアアパート探しを検討してみると良いでしょう。
ホストファミリーや学校スタッフ、学校で知り合った友達に相談しながら予算に合ったシェアアパートを見つけることができれば、自分のペースで生活することが出来ます。
ただし、注意点としてアイルランド留学前からインターネットで部屋を探して契約してしまうのはおすすめできません。
インターネットの普及で、世界中どの場所でも簡単に部屋探しができるようになっていますが、表示されている情報がすべて正しいとは言えないためです。
例えば、掲載されている部屋がすごく綺麗で街の中心部からも近く、さらにバス停や駅も徒歩数分、費用もリーズナブルな物件を見つけたとします。誰でもそんな理想の部屋なら暮らしたいもの、早速、オンラインで契約手続きを進め、デポジット(保証金、前払いするお金です)をクレジットカードでお支払い。
いざ、アイルランドに到着し、部屋に到着すると、たしかに写真に出ていた部屋は綺麗なのですが、水回りがカビだらけだったり、キッチンで異臭がするなどの場合があります。その他にも、駅には近いけど人通りが少なく、あまり治安が良くないなどの問題があることも少なくありません。
やっぱりこの部屋は嫌だからと返金を申し出ても、英語で書かれている契約書に退去日までの金額について一切支払いがない、と記載されていれば、部屋を変えることが出来ません。
インターネットで簡単にワンクリックで契約が進められる現在だからこそ、こうした詐欺のような被害に遭う方が実際にいらっしゃいます。
お部屋探しについては、アイルランドで少なくとも1ヶ月程度、学校が手配してくれる滞在先を選び、現地渡航後に物件を実際に見学しながら、契約内容について友達や学校スタッフ、ホストファミリーにチェックしてもらった上で手続きを進めるよう強くおすすめします。
アイルランドの生活費における食費や日用品などの物価について

アイルランド到着後も、お腹は空きますし、毎日の歯磨きやシャンプーなどをしなければなりません。
これらに必要な食料品や日用品は、日本と比べどのくらい金額の差があるのでしょうか。実際に比較表を作成してみました。
一般的なスーパーマーケットの価格はどのくらい?
食料品や日用品の金額について、アイルランドを含めヨーロッパの各都市にあるリーズナブルなスーパーマーケット、TESCOの金額を参照にしました。
品目 | 価格 | 日本円 | 日本の価格 |
---|---|---|---|
水2リットル | €0.65 | ¥106 | ¥100 |
食パン | €0.85 | ¥138 | ¥150 |
卵1パック | €2.75 | ¥448 | ¥250 |
牛腿肉(1キロ) | €14.00 | ¥2,281 | ¥3,000 |
鳥胸肉(1キロ) | €11.64 | ¥1,896 | ¥700 |
歯ブラシ | €2.00 | ¥326 | ¥300 |
歯磨き粉 | €2.00 | ¥326 | ¥300 |
シャンプー | €2.25 | ¥367 | ¥500 |
ハンドソープ | €1.50 | ¥244 | ¥500 |
上記金額は、2025年4月時点での海外送金レート(T.T.S)で算出した金額です。
ご覧いただくとお分かりいただけるのですが、日本とそこまで大きな金額の開きはありません。もちろん、日本のスーパーと同じように特売日などもあるので、上手な買い物をすれば費用を抑えることもできます。
アイルランドの公共交通機関の利用方法と運賃

アイルランドでの移動手段には、都市間を移動する高速鉄道や高速バス、街中を走るバスやダブリンには路面電車もあります。
こうした公共交通機関を利用する際に必要となる交通費がどのくらいかかるのか、以下、紹介していきます。
移動の基本はバスや電車
アイルランドには各都市にバスが走っており、さらに都市同士をつなぐ鉄道も整備されています。
これらの公共交通機関は、現金での支払いも可能ですが、アイルランド留学をするならアイルランド交通局(Transport for Ireland、TFI)が発行するリープカード(Leap Card)を購入しましょう。
日本のPasmoやSuica、Icocaのような交通系ICカードで、タッチ決済が可能なだけでなく、現金払いよりもおトク(最大30%割引)です。
アイルランドのバス料金は都市や利用区間によって異なりますが、ダブリンを例に挙げると最も短い区間で現金だと大人2.1ユーロ、リープカードなら1.55ユーロで利用できます。
リープカードには、一般向けカードと学生向けカードおよび観光客向けビジターカードがあります。長期アイルランド留学に参加する場合は、参加する学校に証明書を発行してもらい、学生向けカードを入手しましょう。
留学先がダブリンなら、バスだけでなく、南北を結ぶGreen Lineと東西を走るRed Lineがある路面電車、Luas(ルアス)や近郊都市への鉄道であるDART(Dublin Area Rapid Transit System)や都市間を結ぶ急行バスにも利用できます。
バスなら乗車口、ルアスは停車駅にあるカードリーダーに、DARTは各駅の改札口にあるリーダーにリープカードをかざすだけで乗車が可能。
毎回、必要なチケットを現金で買う必要がありません。もし、現金で購入する場合、ぴったりの金額を用意していれば問題ありませんが、お釣りが発生する場合、レシートを受け取ってダブリンバスオフィスまで行かなければなりません。
アイルランドへの短期留学であっても、通学や観光を楽しむ際に必須となるリープカードは必ず入手しておきましょう。
地方都市間を結ぶアイルランド鉄道や長距離バスについて
アイルランドには、ダブリンを中心に都市間を結ぶ高速鉄道網があります。
アイルランド留学中に、滞在している都市から他の都市への観光をする場合に利用できるアイルランド鉄道(Irish Rail)は、通常運賃の他に早期割引運賃や学生割引運賃も用意しています。お出かけプランをあらかじめ決め、オンラインで予約をして乗車駅で発券すると、リーズナブルな金額でアイルランド国内旅行を楽しむことができます。
その他にも、主要都市を結ぶ長距離バスも走っており、こちらはアイルランド鉄道よりも運賃が安いです。長距離バスについては出発する都市や行先によって利用するバス会社が変わるので、旅行プランを立てる際にチェックしてみましょう。
アイルランドのスマホやインターネットなどの通信費

アイルランド留学中、学校で出会った友達や日本の家族との連絡に必要なスマホやインターネット。
アイルランドでの利用方法と料金相場について解説します。
スマホの利用料金の相場をチェック
アイルランド到着後、日本で使っていたスマホを利用する場合、いくつかの方法があります。
- アイルランドで利用可能なプリペイドSIM(eSIM)を購入する(短期留学向け)
- 日本であらかじめポータブルWIFIをレンタルする(短期留学向け)
- アイルランド到着後に通信会社のSIM(eSIM)を利用する(中・長期留学向け)
- 日本で利用しているSIM(eSIM)の海外ローミングを利用する(緊急時)
アイルランドに短期留学する場合は、あらかじめプリペイドSIM(eSIM)を購入したり、アイルランドでも利用できるポータブルWIFIをレンタルする方法があります。
プリペイドSIM(eSIM)はアマゾンなどのECサイトで簡単に購入することができ、利用しているスマホへの導入方法も丁寧な説明があります。特にeSIMは、SIMカードを取り出すことなく設定することができるのでおすすめです。
ポータブルWIFIをレンタルすると、電話番号ではなくインターネット通信を利用してLINEやWhatsAppなどで連絡を取ることができます。ただし、料金がやや割高なのとスマホやタブレットなどの端末とは別にWIFI端末を持ち歩かなければならないので、SIM(eSIM)とどちらを利用するか、よく考えてから契約しましょう。
アイルランドへ長期留学をするなら、アイルランドの通信会社でSIM(eSIM)を契約し、利用することをおすすめします。3(Three)やVodafone、eirなどの大手通信会社をはじめ、さまざまな企業が通信容量や通話の可不可などをふくめ、色々なプランを用意しています。
学校で出会うクラスメイトやスタッフ、ホームステイならホストファミリーに相談しながら、自分の予算や利用量に合わせた最適なプランを見つけましょう。
最後の海外ローミングについては、日本を出発する前に利用しているスマホの通信会社に確認し、海外ローミングが可能かチェックしておきます。SIM(eSIM)やポータブルWIFIを持たずに出発し、アイルランド到着後に緊急で
どうしても電話やインターネットを利用しなければならない時に限り、利用します(通信費用が非常に高額なため、アイルランド到着時にプリペイドSIM(eSIM)を購入しておく方が良いです)。
アイルランド滞在中のインターネット利用に関して
アイルランド留学中のインターネット利用方法については、先に挙げたポータブルWIFIやスマホのテザリング機能の利用の他、学校内や滞在先でのWIFI利用が挙げられます。
語学学校やカレッジ、大学は学内に学生向けWIFIがあるので、パスワードを確認できれば簡単に利用できます。入学時のオリエンテーションで説明があるので必ず確認しておきましょう。
また、滞在先となるホームステイ宅や学生寮、レジデンスでもほとんどがWIFI利用可能となっています。
ただし、注意点としてホームステイを含め、滞在先によってはインターネット利用料金が別途発生することがあるので、必ず確認した上で利用するようにしましょう。
その他、外出時についてはカフェやレストランで無料WIFIを利用することができます。アイルランドで利用できるSIMを利用していないまま、道に迷ったりしたら、最寄りのカフェなどに入り、WIFIを利用すると良いです。
長期アイルランド留学で、シェアアパートなどに滞在する場合、個人でプロバイダとの契約が必要な場合もあります。
先に挙げた3(Three)やVodafone、eirで契約できるので、料金を確認した上で手続きを進めましょう。
スマホやインターネットに関しては、アイルランドだと3(Three)がリーズナブル(スマホは月額20ユーロ程度、プロバイダ契約だと月額30ユーロ程度)で人気があります。
疾病や怪我に対する医療費と海外留学傷害保険は加入しておこう

アイルランドを含め、海外留学に参加する際に目にする海外留学傷害保険。
海外での怪我や病気の治療費は高く、あらかじめ海外留学傷害保険に入っておくと安心です。
アイルランドだけでなく海外では基本的にすぐ病院には行きません
日本だと、めまいがした時や微熱があると、近くにある病院で診察を受け、薬をもらいます。
これは、日本の医療保険制度が整っているため、医療費の負担額が軽減されているからできることです。
アイルランドを含め、保険額が高く、未加入である場合、基本的に医療費を全額負担せねばならず、そうそう簡単に病院に行くわけにはいきません。
めまいや軽い風邪程度なら、薬局で市販薬を買って飲み、とにかく寝て治します。
ただ、重病なのにも関わらず市販薬でなんとかなると思い込んでいると悪化し、最悪入院しなければならなくなることもあります。
保険なしでアイルランドの病院に入院でもしようものなら、恐ろしい医療費を請求されることになります。
ホームステイの場合、ホストファミリーにはかかりつけ医(ホームドクター、General Practitioner(GP)といいます)がいるので、相談しましょう。
学生寮の場合、ルームメイトや管理人に助けを求めるようにしてください。
トラブルや事故で病院に運ばれたら
学校へ通う途中、信号を守って横断歩道を渡っていても、悪質なドライバーのせいで事故に巻き込まれる可能性はゼロとは言えません。
もし、そういうトラブルに巻き込まれたら「999」または「112」の緊急連絡先に電話をかけます。
ただし、当然ながら状況説明などは英語でしなければなりません。アイルランド渡航前に海外留学傷害保険に加入していないとこうしたリスクを抱えることになります。
日本出発前に海外留学傷害保険へ加入することをおすすめする理由
急な疾病や事故に遭遇するなどした場合、海外留学傷害保険に加入していれば、保険会社に日本語で電話することができます。
病院での医療費についても保険会社が負担してくれるため、安心して海外留学ができる、というのが海外留学傷害保険加入の大きなメリットです。
また、滞在先の家電や壁を壊してしまった場合、修繕費を請求されますが、こうした費用も保険でカバーできます。
海外留学傷害保険は、決して安いものではないものの、加入しておくことで得られる安心感は大きいです。
この海外留学傷害保険ですが、日本出発前にしか加入できません。アイルランド留学に参加する際は、必ずこの海外留学傷害保険への加入を検討しておいてください。
なお、保険に関するよくある質問として、クレジットカードに附帯する保険でも良い?というものがあります。
保険内容をチェックし、十分なものと判断された場合は、利用条件(クレジットカードによっては航空券の購入をカード決済しなければ保険が適用されないなどの条件があります)を確認した上で、英文の付保証明書(保険内容を記載した書面)を取り寄せて渡航時にお持ちください。
また、アイルランドに3ヶ月以上の長期留学をする場合、海外留学傷害保険への加入が必須(補償額30,000ユーロ以上)であることを覚えておいてください。
アイルランドのProtection of Enrolled Learners(PEL)とは
アイルランドの留学に関する保険について調べると、Protection of Enrolled Learners(PEL)という文字を見かけることがあります。
これは、アイルランド留学に参加した学生の通う学校が何らかの理由(経営不振による倒産など)で継続不能になった際、MEIと呼ばれる学校の連盟期間に参加している他の学校へ転向し、勉強を継続できるようにする保険です。
13週間以上の長期アイルランド留学で見積を依頼すると、語学学校の費用に申込金や授業料、滞在費用だけでなく、このProtection of Enrolled Learners(PEL)費用が加算されています。
アイルランド留学中に友達とのお出かけや近隣諸国への旅行に必要な娯楽費

海外留学をすると、学校で出会う友達と週末に出かけたり、一緒にアイルランド国内や近隣ヨーロッパ諸国へ遊びに行く機会もあります。
そうした遊興費、娯楽費はどのくらい見込んでおけば良いのか、解説します。
アイルランドで友達と週末にお出かけするとかかる費用
アイルランドで毎日、ひたすら勉強しているだけでは疲れてしまいます。やるべきことはやって、時間を作って息抜きをすることも重要です。
例えば、週末に学校の友達と食事をし、パブで軽くビールを飲んだらどのくらいの費用が必要になるのでしょうか。
アイルランドに限ったことではありませんが、海外で外食をすると日本よりも高くつきます。
お店によっても値段は変わりますが、気取らない食堂のようなお店でもメインとサラダとパン、デザートを頼めば30ユーロは必要です。
ちょっとおしゃれなお店なら最低でも50ユーロ、さらにチップが必要となれば総額の20%程度を支払うことになります。
その後、パブで1パイント(約568ml)のビールを頼めば、6ユーロ前後。友達とのおしゃべりが楽しいと2杯で12ユーロほど。つまり、週末に一晩、お出かけをすれば最低でも50ユーロくらいはかかります。
もし、近くの都市に観光に出かける場合、もちろん移動距離にもよりますが、交通費で20ユーロ、現地でのランチに20ユーロ、博物館巡りなどをすればその都度、入場料が必要です。
さらにヨーロッパの近隣諸国へ旅行する場合は、LCC(格安航空会社)を利用することで航空券は安ければ往復で50ユーロ前後で済みます。ただし、ヨーロッパは年々、ホテルが高くなっているためロンドンやパリ、ミラノなどの大都市だと宿泊代が高額になります。
それだけでなく、観光地ならではの食事代、お土産や観光名所の入場料なども含めて考えると、2泊3日で300ユーロ以上は必要となります。
せっかくアイルランド留学をしているのだからあちこちを見て回りたい、せっかく出会えた友達と楽しい時間を過ごしたい、その気持ちはよく分かるのですが、予算と留学期間を踏まえて節約することも考慮に入れておきましょう。
タクシーアプリをインストールしておきましょう
お出かけ先での移動は、基本的にローカルバスや電車を利用します。
しかし、ついつい友達との話が盛り上がってしまい、夜遅くになってしまうと公共交通機関の利用時間が終了してしまうこともあります。
そんな時に便利なのが、タクシーアプリです。
アイルランドにもタクシー乗り場があり、そこまで行けばタクシーを利用することもできますが、メーター式だとちょっと不安になりますよね。
そこでおすすめなのがタクシーアプリ、アイルランドだとFREENOW、それから他の国と同じくUberやBoltも利用可能。これらは出発地と目的地を決め、予め表示される料金を支払うのみなので安心して利用できます。
注意点として、ヨーロッパでタクシーを利用する際はマナーとしてチップを支払う文化があります。親切なドライバーさんだったら、気持ち程度のチップを支払ってあげましょう。
【期間別】アイルランドで必要な生活費を一覧表

アイルランド留学中には、どのような費用が必要になるか解説してきました。
では実際、それらの費用がどのくらい必要になるのか、留学期間別に算出して紹介します。
アイルランドでの生活費を短期1週間から長期半年まで期間別にまとめてみた
アイルランド留学に短期1週間から長期半年間、それぞれの期間に必要となる生活費を一覧表にしてみました。
期間 | 食費 | 交通費 | 通信費 | 保険費 | 総額 |
---|---|---|---|---|---|
1週間 | €105 ¥17,300 | €22 ¥3,600 | €10 ¥1,700 | ¥3,400 | ¥26,000 |
2週間 | €210 ¥34,700 | €44 ¥7,300 | €10 ¥1,700 | ¥5,760 | ¥49,460 |
1ヶ月 | €450 ¥74,300 | €88 ¥14,500 | €10 ¥1,700 | ¥10,870 | ¥101,370 |
2ヶ月 | €900 ¥148,500 | €176 ¥29,000 | €20 ¥3,300 | ¥28,720 | ¥209,520 |
3ヶ月 | €1,350 ¥222,800 | €264 ¥43,600 | €30 ¥5,000 | ¥38,090 | ¥309,490 |
半年 | €2,700 ¥445,500 | €528 ¥87,100 | €120 ¥19,800 | ¥80,440 | ¥632,840 |
8ヶ月 | €3,600 ¥594,100 | €704 ¥116,200 | €160 ¥26,400 | ¥109,130 | ¥845,830 |
上記の生活費は、滞在方法にホームステイを選び、滞在先で朝、夕食を食べ、ランチにサンドイッチなどを食べた場合の食費と、ダブリンにある学校までリープカードを使って通学する場合の交通費、それから友達やホストファミリー、日本の家族と連絡を取るためのスマホ代と、比較的リーズナブルな海外留学傷害保険t@bihoの基本プランで算出しています。
友達と遊びに行く回数やアイルランド国内、ヨーロッパ各国への旅行は計画的にリーズナブルなプランを選んでお金を遣い過ぎないように気を付けてくださいね。
アイルランドでの生活費を抑える節約術

最後に、アイルランドでの生活費を出来るだけ抑えるための節約術を紹介します。
生活費を抑えるため滞在方法にこだわり過ぎないこと
アイルランド留学中の生活費で大きなシェアを占めるのが滞在費用です。
ホームステイだとホストファミリーとの相性が悪いと過ごしくにくくなりそう、誰かの家で暮らすのに抵抗があるから、といった理由で学生寮やレジデンスを選ぶ方が多くいらっしゃいます。
しかし、ホームステイなら決められた食事を提供してもらうことができ、週に1度程度の洗濯もしてもらえます。
アイルランド留学費用を抑えるためだけでなく、アイルランドの生活習慣や文化を知る意味でも、滞在方法はホームステイがおすすめです。
滞在方法にこだわればこだわるほど滞在費用が高くなるため、費用を抑えるためにもある程度、妥協することも重要です。
外食を繰り返すと生活費はあっと言う間に底をつく
アイルランドにはおしゃれなカフェやパブが多く、ちょっと美味しいコーヒーやパブで現地アイルランド人とおしゃべりするためにビールを飲みに行くのは悪いことではありません。
また、語学学校だと毎週月曜日に新しい留学生が入ることが多く、彼らとの交流に食事会に参加する機会があります。
楽しい時間を過ごせることは間違いないのですが、こうした外食を続けていると、あっと言う間にお金が底をついてしまいます。
くれぐれも計画的に、予算をオーバーしない程度のお出かけや外食をするように心がけましょう。それだけで留学費用を抑えることができます。
アルバイトのやり過ぎ厳禁!学校には毎日通うこと
長期留学なら、アイルランドは語学留学でもアルバイトが可能な国です。
海外での就労経験になるだけでなく、時給も良いことから留学費用の助けになるため、アルバイトに精を出す人も多くいらっしゃいます。
ただし、アルバイトのやり過ぎにはくれぐれも注意が必要です。
働き過ぎて学校に行く気力を失い、ついつい学校に行かない日が増えたりすると、出席率が下がります。
学生ビザを維持するには、85%以上、申し込んだプログラムに参加する必要があり、この数値を下回ると学生ビザが取り消しとなってしまいます。
アイルランド留学の目的を忘れず、適度にアルバイトをしながら、本業の勉強を疎かにしないようくれぐれもご注意ください。
アイルランドの生活費まとめ
アイルランドは留学費用が安く、長期留学ならアルバイトも可能、その他にもワーホリといった選択肢もある国です。
そのアイルランドで基本的な留学生活を送るために必要な費用を期間別に紹介しました。これからアイルランド留学を検討している方は、アイルランドまでの航空券代や現地での学校費用だけでなく、このページで紹介した生活費も含めて留学準備を進めてくださいね。
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