海外留学を検討する際、当然ながら「ずっと行きたい」と思っていた国を選ぶ方がほとんどです。
残念ながら、そこに日本人にはあまり知られていない「アイルランド留学」が候補に出てくることはほぼないのが実情です。
しかし、このページで紹介するアイルランド留学ならではの8つメリットを知っていただければ、間違いなく留学先の候補に挙がるはずです。
また、メリットだけでなく、アイルランド留学ならではのデメリットについても包み隠さず解説します。それでもなお、留学先としてアイルランドをお選びいただけると思います。
いくつかの留学先で迷っていて、偶然、このページに辿り着いた方に、アイルランド留学の魅力を余すところなくお伝えします。
アイルランド留学の特徴
※画像アイルランド留学のメリットやデメリットをご紹介する前に、アイルランドという国の特徴をご紹介します。
イギリスの隣国であり独自の文化を持つ国
ヨーロッパで英語留学、と言えばイギリスを思い浮かべる方が多いのですが、その隣の国、アイルランドも英語留学先として魅力的な国です。
アイルランドは、かつてローマ帝国に支配するまでヨーロッパで暮らしていたケルト人の末裔が暮らす国であり、独特な文化を持っています。
伝統的なケルト音楽だけでなく、ロックやジャズも世界中で人気、さらに街中にいくつもあるパブ文化もアイルランドならではのもの。
ロンドンやニューヨーク、シドニーなどのように派手な街並みではありませんが、首都ダブリンで多く見かけるジョージアンスタイルのカラフルなドアは可愛らしく、SNS映え間違いなしです。
決して大きな都市が多い国ではないものの、コンパクトで暮らしやすく、せかせかしていないライフスタイルは、アイルランド留学で得られる大きなメリットの1つ、と言っても良いでしょう。
アイルランドがほっこりしていそうな雰囲気、伝わりましたでしょうか?それでは本題、アイルランド留学のメリットを続いてご紹介します。
おすすめのポイント、アイルランド留学を選ぶメリット8つ
※画像なぜ、他の国ではなくアイルランド留学が選ばれているのか、その魅力、8つのメリットを以下ご紹介します。
留学費用が安いことが最大のメリット
1つ目のアイルランド留学のメリットは、費用が安いことです。
海外留学をしたいとずっと思っていたものの、問題になるのは高額な費用。留学エージェントで見積りをとっても、出てくる費用に思わずガッカリさせられる方も少なくありません。
しかし、アイルランド留学は、その他の英語圏に比べて留学費用が安いというメリットがあります。同じ留学期間でも、アイルランド留学ならぐっと費用が抑えられることも少なくありません。
また、長期留学ならさらに学費が抑えられる語学学校も多く、できるだけ費用を抑え、長く海外留学をしたい方にぴったりの国です。
安い、という言葉だけでは分かりにくいので、世界各国の留学費用と比較したページを別に用意しました。以下のリンクからアイルランド留学の費用がいかに安いか、ご確認ください。
ヨーロッパでも治安が良い国として知られている
アイルランド留学を選ぶメリット、2つ目は治安の良さ。
Institute for Economics and Peaceが発表している世界の治安の良い国ランキング(Global Peace Index)で、アイルランドは2023年、第3位にランクインしています。
海外留学をする本人だけでなく、送り出す家族も渡航先の治安は気になるもの。安心して勉強に集中できるアイルランドはおすすめの国です。
アイルランド留学なら日本人が少なくヨーロッパからの留学生が多い
3つ目のメリットは、日本人の少なさとヨーロッパからの留学生の多さです。
留学費用が安い国、といえばすっかり日本で定着したフィリピンが挙げられます。英語力に自信がなく、外国人に話しかけるのにためらってしまう場合、フィリピンのマンツーマン英語レッスンは、話すことに長け、平日の朝から夜まで英語漬けなのでおすすめです。
しかし、デメリットとして留学生がほぼ日本人、または韓国人でヨーロッパやその他の国からの留学生が少ない点が挙げられます。
また、イギリスの人気都市、ロンドンやオックスフォードも「昔から留学するならココ!」と決めていた日本人留学生が多く、語学学校に通うと日本人比率の多さに驚く方も少なくありません。
アイルランドは、日本人の認知度が低く、現地の語学学校でも日本人が少ないメリットがあります。また、同じクラスにアジアからの留学生よりもヨーロッパからの留学生が多く、友達の輪を広げやすいです。
ただし!1点だけ、日本人比率が低い学校に通っても、最初の英語テストで恥ずかしがって英語を話さなかったり、黙っていたりすると日本人が多いクラスに振り分けられる可能性が高くなります。
英語の読み書きは得意、でも話すことが苦手な日本人は同じクラスになりやすいので、会話テストで積極的に会話するように心がけましょう。
世界屈指のフレンドリーな国民性
4つ目のメリットは、アイルランド人のフレンドリーさです。
フレンドリーな国民性ランキングで検索してみると、アイルランドはそのほとんどでトップ10入りしています。(例:U.S.News)
海外留学で渡航した後、英語が話せないままモジモジしていると厳しい態度を取られてしまいがちな我々日本人にとって、この「フレンドリーさ」は非常に重要です。
街で道に迷ったときに質問する時やカフェでオーダーする時、無視されたり「ハァ?」と眉をひそめられたりすると心が折れるもの。
アイルランドはそういう冷たい態度で接する人よりも、フレンドリーに話をしてくれる人が多いので留学生活も楽しくなります。
ワーホリだけでなく学生ビザでアルバイトも可能
アイルランド留学、5つ目のメリットはワーホリ(ワーキングホリデー)協定があるだけでなく学生ビザでもアルバイトができる点です。
日本とアイルランドにはワーホリ協定があるので、あらかじめワーホリビザを取得すれば、現地渡航後にアルバイトができます。
それだけではなく、長期留学でアイルランドに渡航すると、学生ビザを取得することでアルバイトをする権利も得られるメリットがあります。
あらかじめ英語力があるならワーホリでの渡航も良いのですが、英語力がなければ仕事は見つかりません。
まずは費用が安いアイルランドに長期留学をしながら、語学力アップを目指し、語学学校スタッフにサポートしてもらいつつ、アルバイトを探しましょう。
留学費用をカバーできるだけでなく、アイルランドでの海外就労経験は、留学が終わった後にも必ず役に立ちます。
格安航空会社を利用してヨーロッパ各国へ格安旅行ができる
6つ目のメリットは、ヨーロッパ各国に格安費用で旅行ができること。
アイルランドの隣国、イギリスだけでなく、スペインやフランスなどのヨーロッパ各国へ、格安航空会社(LCC)を利用して安い費用で旅行が楽しめます。
滞在先は、Airbnbなどで見つけても良いですが、アイルランド留学中に出会った各国の友人宅を訪れれば滞在費用も抑えられますよ。
せっかくヨーロッパにいるのであれば、アイルランドだけでなく行ってみたかったあの国、あの都市を訪ねてみましょう。
アイルランド留学中は豊かな自然の中でリフレッシュできる
7つ目のメリットは、アイルランドの豊かな自然です。
その他の国で大都市に留学していれば、都市部で遊べますが、アイルランドにはお金のかかる遊びの代わりに、豊かな自然があります。
滞在先から少し離れた場所まで、公共交通機関を利用して出かけるだけで緑の多い場所に辿り着きます。
勉強に集中しすぎてパンパンになったら、学校で出会った友達を誘ってハイキングに出かけてみましょう。
都市部で遊ぶこともストレス発散になりますが、自然の中で過ごす時間は、気持ちをリフレッシュさせてくれます。
勉強に集中しやすい環境が整っている
アイルランド留学の8つ目のメリットは、勉強に集中しやすい環境が整っていることです。
街のどこかで必ず何かイベントがあるようなにぎやかな場所ではなく、静かで落ち着いた都市が多いアイルランドは、本気で勉強するために留学したい方にぴったりの国。
平日は学校で学び、週末少しパブで羽目を外したり、自然の中に出かけたりして気分転換、新しい気分で次の週を迎えて再度、勉強に集中します。
誘惑が少ないので、遊びすぎてしまうことがなく、留学前に決めた目標達成に向けて勉強しやすい環境です。
以上、アイルランド留学を選ぶ8つのメリットをご紹介しました。続いては、この点が困る、アイルランドのデメリットについて解説します。
知っておきたいアイルランド留学の5つのデメリットについて
※画像良いところ、メリットがあれば必ず難点、デメリットもあるもの。アイルランド留学にはどのようなデメリットがあるのか、以下5つを解説します。
不動産価値が高く住むところ探しが大変
1つ目のデメリットは、家賃が高く住むところを探すのが大変なこと。
暮らしやすいダブリンは、年々家賃が上昇しています。Residential Tenancies Bord(RTB)によると、2023年には平均2,102ユーロ(世界平均1,544ユーロ)という数値を叩き出しました。
ダブリン郊外や、その他の都市になると少し金額は下がるのですが、長期留学でアルバイトをしながら生活をしてみたい場合、仕事のあるダブリンを選ぶことになります。
これまでアイルランドへの長期留学を経験した先輩たちも、この家賃問題、部屋探しには頭を抱えました。お部屋探しは計画的に、学校スタッフやホストファミリーに協力してもらいながら、出来るだけお早目に見つけるようにしましょう。
絶対やってはいけないのが、渡航前にインターネットで部屋を見つけて契約をしてしまうことです。インターネット上で紹介されている物件の部屋は綺麗なところばかりで、実際見てみると問題があることが少なくありません。
水回りがカビだらけ、治安が悪そうな地域にあるなど、渡航後にキャンセルしたいと思っても、すでにクレジットカード決済をしてしまっていると数ヶ月分の家賃は返ってこないなどのトラブルもあります。
最初に通う学校で滞在先を手配してもらい、現地で生活しながら実際に物件を下見し、納得したものを契約するようにしましょう。
独特な英語訛りが気になる
2つ目のアイルランド留学のデメリットは英語の訛りです。
そもそもアイルランド英語は、イギリス英語が元になっていることから、日本でアメリカ英語を学んできた我々にとって違和感があるものです。
また、16世紀まではアイルランド独自の言語があったにもかかわらず、以降のイギリスによる植民地化によって英語を話さざるを得なくなった背景があるため、イギリス英語にアイルランド語の独特なアクセントが、各地域でバラバラに存在します。
ダブリンではあまりこの訛りがないと言われていますが、息抜きにちょっと中心部を離れると、そこで話されている英語が理解できない、ということも少なくありません。
ただ、この英語の訛りは各地域で話されているものであり、語学学校で教えているのは標準英語(イギリス英語)。真面目に学校で勉強していれば、自分の英語に影響が出ることはありません。
ホームステイをしていて、ホストファミリーが地方出身の方だと訛りを感じることがあり、長期留学でずっといると一部のアクセントが出てくることはあります。
語学の訛りはどこの国にもあるもので、先にご紹介したイギリスやオーストラリア、ニュージーランドもそれぞれの訛りがあり、アメリカでも南部に行けば聞き取れない英語に出くわします。
訛りがあることは決して悪いことではなく、むしろ訛りがあるレベルの英語を話せるようになれば、かなり高い語学力があることの証明にもなります。
アイルランド留学中はやたら雨の日が多い
3つ目、天候が悪い日が多く雨がやたらと多いこともアイルランド留学のデメリットと言えます。
たしかにどんより曇って雨が多いと気分が沈みがち、英語の勉強につまづいたときだと出かける気も失せてしまうほどです。
物は考えようで、雨で出かけられないから勉強に集中するしかない、と言う人もいらっしゃいます。
あらかじめ雨が多い、ということを知った上で留学すれば、そこまで気にせず生活できます。
雨が降ったら滞在先で勉強する、または気分転換に近くのパブに出かけて楽しい時間を過ごすようにしましょう。
娯楽が少ないので遊びに行けない
4つ目は他の国に比べ、娯楽が少なく、遊ぶ場所がないという点です。
他の国にはテーマパークやアトラクション、イベントが多いのに対し、アイルランドはそれらが少ないです。
留学中でも遊び場での息抜きは必要ですが、メリットでお伝えした豊かな自然がアイルランドにはあります。
考え方を変えれば、遊び過ぎて無駄にお金を使わず、勉強に集中できる国、と言えますね。
体調を崩したら何はともあれGPに行く
日本だと体調を崩したり、怪我をすれば病院に行きますが、アイルランドではまずGP(General Practitioner、かかりつけ医)のところに行きます。
最初から病院に行って診てもらいたいものですが、これは日本とアイルランドの医療の違いによるものであり、GPに診断書をもらわないと専門医に診てもらえません。
デメリット、というよりもあくまで文化の違いであり、アイルランドの医療水準は高いので、この「違い」があることだけを予め覚えておきましょう。
※これちょっと徳井さんに質問する
アイルランド留学を選ぶと困ってしまうデメリット、5つをご紹介しました。メリット、デメリットを踏まえ、どんな方がアイルランド留学にはおすすめなのか、次にご案内します。
アイルランド留学がおすすめなのはこんな人
※画像アイルランド留学のメリット、デメリットをご確認いただきましたが、その上でどのようなタイプの方ならアイルランド留学をお楽しみいただけるか、解説します。
海外留学中に他の日本人と関わりたくない人
日本人留学生が少ないアイルランドは、海外留学中にできるだけ日本人と群れたくないという方に向いています。
他の英語圏の国だと、日本人比率が少ない場合でも、語学力が似通っていることからクラスメイトに日本人がいることが少なくありません。
アイルランドでも同じことが言えますが、そもそもの日本人比率がかなり低いことから日本からの留学生と遭遇する確率も下がります。
アイルランド留学中はできるだけ英語で話して、他の国から来た留学生と友達になりたい、国際交流を深めたいとお考えの方にアイルランド留学はおすすめです。
真面目に英語の勉強をしたい人や海外進学を検討している人
英語力を本気で伸ばしたい、海外のカレッジや大学、大学院の入学基準に求められるTOEFLやIELTSスコアを取得したい方にもアイルランド留学はおすすめ。
メリット、デメリットの両方でご紹介したように、アイルランド留学は勉強する環境が整い、ついつい遊んでしまおうにも遊ぶ場所そのものが少ないです。
明確な目標を持ち、達成するために海外留学をする、そんな向学心を持つ方にはぜひ、アイルランド留学をお選びいただきたいと思います。
都市部でのショッピングより自然の中の方が癒される人
アイルランドはダブリンでさえコンパクトにまとまった都市であり、大都市のようにショッピングや遊びまわる場所が多くはありません。
むしろ、自然が多いことで知られている国であり、ダブリンからでもほんの少し足を延ばせば緑に囲まれた場所に出られます。
留学生活中、都市型の遊びをメインで考える人よりも、勉強の合間に自然に囲まれてゆっくり過ごしたい人にアイルランド留学は向いています。
アイルランド文化をこよなく愛している人
アイルランドの文化、音楽が大好きな人ならほかの国ではなくアイルランド留学以外には考えられないはずです。
バグパイプなどを使った伝統音楽、ロックやポップス。それから手芸が好きな方ならアランセーターの発祥地、アラン諸島をいとどは訪れたいもの。
お酒好きなら平日の英語レッスンが終わったら、週末にアイルランド各地にあるビールやウィスキーの醸造所巡りも魅力的ですね。
言い方がちょっとアレですが、英語留学を口実に一度は訪れてみたかった、アイルランドへ行ってみましょう。
まとめ
アイルランド留学のメリットとデメリットをご紹介しました。
費用が安く、働くこともできる一方でダブリンの家賃高騰がひどく、長期留学だと住む場所探しには苦労します。
街ゆくアイルランド人はフレンドリーなので、楽しい留学生活を送れるものの、雨が多いという難点もあります。
それでも、留学するならヨーロッパ、平日は勉強に集中し、週末には自然の多い郊外に出かけたり、いろんな国への旅行を楽しんだりしながら、充実した留学生活を送りたい、そんな方にアイルランド留学は間違いなくおすすめの国です。
その他の国と迷っていたけどアイルランドも捨てがたい、学校選びに迷っている、とりあえず予算が知りたいなどなどのお悩みは、いつでもお気軽にアイルランド留学シャムロックにご相談ください。